ゆるメモ

同人ゲーム制作に役立ちそうな事や思った事をメモしています。

同人ゲームの作り方:その21「ゲームをプレイしてもらうには?・有償販売編」


有償で販売する場合は、大まかに二つの方法があるわ。
それは「イベント販売」と「ショップ販売」ね。





イベント販売とショップ販売?






ええ。コミケやその他同人ゲームの即売会に参加してそこで売る方法と、同人ゲームを扱っているショップさんに作品を委託する方法よ。
ただ、この方法で作品を販売する場合、当然だけどゲームをCDに焼かないといけないわね。




CDに焼くって、ゲームの実行ファイルをCDに書き込めばいいの?






ええ、そうよ。前回の時に言い忘れたけど、CDに焼いて頒布するにしても、フリーで公開する場合でも、必ずReadmeテキストを同封する事を忘れないでね。




Readmeテキストを添付する

完成した作品をいざ配布する時、Readmeテキストを必ず同封するようにしましょう。
最低でも下記の事項は明記しておくべきです。

・ソフトウェアの名前
・バージョン
・動作環境
・インストールに関する情報と簡単な使用方法
著作権情報・免責事項

これらは、ユーザーがゲームを快適にプレイするために必要な情報であると共に、制作者自身へのいらぬトラブルの回避にもなります。




うん、わかった。あと、ゲームを焼くのはいいけど、売るならちゃんとケースとかに入れないとだめだよね?
あと、ゲームのパッケージとかも必要か…。




まあ、そこは各サークルそれぞれね。盤面だけ印刷してケースは安い布製のケースに入れて売ったり、きちんと印刷所に頼んでトールケースのしっかりしたものを作ったり…サークルさんのお財布事情によって様々よ。


ゲームのプレスについて

同人ゲームは、費用を抑えようと思えば極力抑えられます。姉の発言にあったように自宅でCDを焼き、ケースは布製にすれば、かなり安価に販売出来ます。
それとは逆に、一般で販売しているゲームソフトと同じように、トールケースでシュリンク梱包されたものまで拘りや金額によって様々な物を作れます。

また、CDにはコピーとプレスの二種類があります。
コピーは市販のCD・DVDにデータを書き込む方法。プレスはマスターディスクを作成し、コピーではなくCD・DVDに物理的にデータを刻んで行く方法です。
両者それぞれにメリット・デメリットがあるので下記を参考に、サークルに合わせて無理なく販売計画を練って下さい。


【CD・DVDコピーのメリット・デメリット】
●プレスに比べ非常に安価に作成出来る
●納期が早い
○盤面の印刷が、プレスに比べ見劣りする
○プレスに比べ、正常にCDが再生出来ない事があり、不安定
○長時間(20〜30年)経つと、データが読みこめなくなる


【プレスのメリット・デメリット】
●CDのように機器によって再生出来ないという事がない
●盤面の印刷がオフセット印刷で綺麗
●盤面に傷をつけない限り、データは消えない。
○コピーに比べ高額。
○納期が7日〜14日ほどかかる(国内プレスの場合。海外はそれ以上かかる)



ざっとこんな感じかしら。体験版とかの配布は安価なコピーCD、完成品はプレスって分けるサークルさんが多い印象かしらね。





うう……ゲームが出来てからも色々悩むなあ。お金がないからプレスとかは無理そうだなあ…。





自分の事情に合わせて、無理なく作るのが一番よ。
ただ、あくまでも「お客さんにお金を払って買ってもらう」という事は忘れないで欲しいの。お金がなくても、買う人の気持ちを考えて、出来るだけ自分達が納得出来るように試行錯誤して欲しいっていうのが私の気持ちよ。



うーむ、そうだね。色々考えてみる。




主なCDコピー・プレス印刷所

今回の話に出て来た、CDのコピー及びプレス会社をまとめました。



今回のお話しは、完成した同人ゲームを売るための
第一歩のお話しでしかないわ。
次回は、イベント販売について解説するわね。→次へ