同人ゲームの作り方:その3「一人じゃゲームは作れない?」
ネットでメンバーを募集するのも、きちんと考えないとダメなんだね。
うーん、私ちゃんと出来るかなあ……。お話しは私が作るとして、他に募集する人はえっと…絵を描ける人でしょ、それとプログラムを組む人、あとは音楽を作る人に……ううーん、あと他にいるかな?
そうね。ノベルゲームを作るなら規模にもよるけど、それだけいれば十分ね。
それに、やろうと思えば一人だってゲームは作れるのよ。
え、一人でも? でもそういうのが出来る人って、絵も描けて話も書けてプログラムも組めて音楽も作れる完璧超人みたいな人だけじゃないの?
何も全部一人で一から作る必要なんてないのよ。
ネットには、様々なツールや素材が無料で公開されていたり使えたりするんだから、これを使わない手はないわ。
その前に、すごく大まかにだけどゲーム制作の流れを説明するわね。
ノベルゲーム制作の流れ
ノベルゲームを制作する場合、大まかに言って以下のような工程があります。
【1】シナリオ作成!
シナリオが完成してから下記の作業の流れが望ましいですが、【2】と【3】を並行しながら進める事もあります。
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【2】イラスト素材作成
イラスト担当が字コンテを元に必要なイラストや背景を描いていきます。
※字コンテ……文字通り字で書いたコンテ。ゲームに必要なキャラの容姿・必要な背景素材などをまとめた指示書。
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【3】スクリプト化作業
素材が出来たら、シナリオのスクリプト化作業に入ります。前の工程が遅れれば遅れるほど、最後のこの工程にしわ寄せが来ます。
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【4】デバッグ
バグがないか、演出は問題ないか、実際にゲームをプレイしてチェックをします。
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完成!
…ってな感じかしら。この中で、まあ子が担当するのは【1】の部分よね。シナリオさえ自分で書けるなら、後は全部ネットで素材もツールも見つける事が出来るわ。スクリプト作業も、少し勉強は必要だけどHTMLが理解出来るなら、難しいものではないし。それにシナリオが書けなくても、青空文庫で著作権の切れた昔の作品を自分のイラストでリメイクしてノベルゲームを作る事なら可能よ。
今日のまとめ「自分に足りないものはネットで補う!」
シナリオしか書けない…そんな場合でも、ネットには立ち絵や背景素材などが無料で配布されています。
ゲームの核となる制作エンジンも、その多くが無償で公開されています。
それらを使う事で、限りなく出費を抑えてゲームを制作する事も可能です。