ゆるメモ

同人ゲーム制作に役立ちそうな事や思った事をメモしています。

同人ゲームの作り方:その19「きちんとデバッグをしよう」


ねーやん、ねーやん。作ってるゲームが完成したの!






あら、おめでとう! 随分早かったわね。
デバッグとか言ってくれれば手伝ったのに。





デバッグ? なにそれ。






……まさか、デバッグしてないの?







う……だから、デバッグって何?






デバッグは、作ったゲームがきちんと動作するのか、実際にプレイして確かめる作業の事よ。演出のチェックもしたりするわね。






なあんだ。ちゃんと一回プレイしたよ。






……一回?






な、なに?







あんた……まさか、一回だけデバッグして【完成】したなんて言ってるのかしら?






う…それじゃ駄目なの?






ダメよ! 甘すぎるわ!! デバッグ作業は最後の要の作業よ!
一回プレイしただけでバグが全て拾えるなんて思わない事ねッ!!



ゲームのデバッグ

デバッグは、ゲーム制作の上でとても重要な作業です。
このデバッグにどれだけ時間を費やすかで、ゲームのクオリティはかなり違ってきます。
進行不能のバグを探す事はもちろんですが、その他に演出の細かい部分などは、スクリプトを組んでプレイしてみるまで分からない部分でもあるので、その調整に時間が掛かる事もあります。



言っておくけど、一回プレイしただけじゃ絶対にバグをとりこぼしてるわよ。
全部の選択肢はきとんと通った? 他の組み合わせも試してみた? セーブ・ロード周りはちゃんとチェックしたのかしら?





ううん、やってない……。






せっかく楽しくプレイしていたのに、途中でゲームが止まっちゃったら話にならないわ。
ゲームを遊んでる人だって、そこで一気にさめちゃうわよ。
ほら、私も手伝ってあげるから一緒にデバッグしましょ。




うん、ありがとう、ねーやん!




デバッグの仕方

デバッグをする際は一人でなく複数人で行う事が好ましいです。異なる環境での動作確認や、内容を知らない第三者にプレイしてもらう事で、本人では気付かなかったバグを見つけてくれる事も多いです。
バグが見つかった際は、エクセル等でリストにまとめ一つずつ潰していくと、バグの取りこぼしもなく修正が行えます。

デバッグリストの例】


ほら、まだこれだけバグがあったわよ。リストにまとめたから、ちゃんと修正してね。





うへえ。進行不能のバグなんて、まだあったんだ……うう、誤字も……。






ほらほら、しっかり。デバッグさえ終われば、もうすぐ完成よ。あと、ちょっとじゃないの。





うん…がんばる!




今日のまとめ「デバッグでくじけない」

デバッグ作業はゲーム制作の中でも、一際根気のいる作業です。
思い通りに処理がいかない場合や原因不明のエラーなど、思いもよらない事が起こるかも知れませんが、これを乗り越えればもうじき完成!
くじけず、あせらずもう一踏ん張りです。



デバッグ作業が終わってバグも修正したら、本当の完成ね! 
さて……完成したはいいけど、他のユーザーにプレイしてもらうにはどうしたらいいかしら?
次は、ゲームの公開について解説していくわね。→次へ